お知らせ

謹賀新年

投稿日:2022年01月27日

組合員の皆様には健やかに新年をお迎えのことと心よりお慶び申し上げます。

昨年は当組合の運営にご支援ご協力を賜り、誠にありがとうございました。

昨年を振り返ってみますと、一昨年から猛威を振るう新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、様々な社会経済活動が制限され、新型コロナウイルスの厳しい感染状況下での事業運営を行うことを余儀なくされた一年でした。現在の足下では、一旦国内での感染者数は落ち着きを見せておりましたが、新たに報告されたオミクロン株が多くの国で確認され、徐々に感染者数が日に日に増加するなど新型コロナウイルスの懸念は続いております。

一方、新型コロナウイルス感染が広まった当初は、コロナ前の生活を継続するために緊急措置としてのマスク等の調達が不可欠でありましたが、現在では人々の行動制限が長期化したこともあり、オンライン会議やテレワーク等、人々が物理的な移動を最小限にした新たな様式へと変化しており、お家時間が長期化することによりオンライン販売等、消費活動やマーケティング手法に至るまで人間が関わるあらゆる部分に、コロナ禍が大きな影響を与えました。

コロナ禍で得られた成果は、デジタル技術が広く利用されるようになったことであり、デジタル化や他のビジネスとの融合により、各々のビジネスが複合的に結び付き、新たな商品・サービスが生まれてきております。

世界経済に目を向けてみますと、米国や地域によるばらつきはあるものの、総じてコロナ危機による落ち込みから回復をみせており、欧米先進国では、防疫と経済活動の両立が進んでいます。一方で、部品・原材料不足の深刻化、資源価格の上昇、中国の電力不足による生産減速などが背景にあり、懸念となっております。

先行きの懸念は、市場の想定よりも早い米国利上げによる金融市場の混乱であり、米国の金利上昇とそれに伴うドル高は、新興国市場からの資金流出を加速させ、世界経済の下振れ要因となるものと考えられます。また、債務問題の深刻化による中国経済の失速であり、信用不安が高まる不動産セクターの債務処理について、不動産セクター以外の健全な企業にも、資金繰り悪化や倒産が連鎖的に広がる可能性が考えられます。中国経済の失速、さらには世界経済の下振れ要因となりかねない点です。

当組合の事業につきましては、コロナ禍のもと共同受注事業に関しまして、地産地消のまちづくりを中心とした取り組みを、労務改善事業では永年勤続表彰等の事業を推進しているところです。また、労働保険に関しては労働保険事務組合として当組合員の労働保険関連の手続きのサポートを実施しております。

外国人技能実習生受入事業につきましては、コロナ禍での外国人技能実習生の技能実習修了者21人が、当面の間帰国できず受入れ機関たる実習実施者のもと、帰国が可能となるまで特定活動の在留資格により、就労を継続しております。また、入国に関しましては、残念ではありますが新型コロナ感染症の影響でなかなか入国環境が整わず、入国待ちの外国人技能実習生40人が、ベトナムにて日本への入国が可能となるときを待っております。現在100名弱(特定活動中の者を含む)を受入れ、監理団体として当該外国人技能実習制度に基づく監理をし、当該外国人技能実習生は日々それぞれの実習受入れ機関にて技能実習に励み、順調に推移しているところであります。また、制度に沿ったさらなる充実を図るため、一般監理事業への事業区分変更申請を外国人技能実習機構に昨年行っております。なお、当該外国人実習制度に関連する特定技能に関しましても、特定技能外国人の受け入れ企業に対し支援計画の作成・実施の補助を行う機関として支援事業も行っております。

今後も引き続き、共同受注事業、外国人技能実習生受入事業、労務改善事業等を通して、皆様とともにさらなる発展のため力ヌマックスの組合活動を活発にしていきたいと思います。

また皆様には力ヌマックスの組合員で良かったと思えるような組合を目指し、努力して参りますので一層のご支援とご協力を賜りたくよろしくお願い申し上げます。

結びに、組合員の皆様のご健勝とご多幸をご祈念申し上げ、新年のご挨拶といたします。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

鹿沼機械金属工業協同組合

理事長 関根 俊宗